事業内容

鉄筋を建物の構造図にしたがって組み立てていくのが、私たちの仕事

鉄筋コンクリート構造のビルのコンクリートの中には、外からは見えませんが、骨組みとなるかご状の鉄筋が埋め込まれています。鉄筋コンクリート構造は、ビルや橋梁・トンネル・高速道路・地下鉄に至るまで、私たちが生活し、行動する基盤になるほとんどの建築物に用いられています。

鉄筋工の仕事、と言っても、実際の建物の現場で鉄筋を組み立てるまでに、様々な工程があります。

施行計画

ひと口に建設工事といっても、全体の工程はさまざまな職種の人々の協力によって成り立っています。その元請けとなるのが建設会社(ゼネコン)です。ゼネコンの協力会社には、とび工事、鉄筋工事、型枠工事、管工事、電気工事ほか多くの会社があり、それぞれの仕事のプロフェッショナルが誇りと責任をもって担当する工事を行っています。

イマハシが担当する鉄筋工事の最初のステップは施工計画です。これは建物の設計図面 を見ながら、建設に必要な鉄筋の種類や数量、予算などを読み出していく作業です。読み出されたデータは、計画書や施工図、見積りなどにまとめてゼネコンに提出。工事契約書を取り交わして、材料となる鋼材をゼネコンからお預かりします。

鉄筋の施工計画をプランするためには、まず設計図面が読めなければなりません。そこで、最近では「建築施工管理技術検定試験」に挑戦する鉄筋工も増えてきています。

鉄筋の加工

ゼネコンからお預かりした鋼材は当社の工場に運び込まれ、施工図に基づいて切断したり、曲げたり、組み合わせたりという加工が施されます。

鋼材という重量物を扱う仕事ですから、働く人にもある程度の体力が求められますが、最近では専用の機械や重機を利用するので必ずしも力持ちである必要はありません。工場では体力よりも施工計画書に対する理解力や正確に加工する技術力の方が重要なのです。また、溶接技能や鉄筋にワイヤーを掛けて動かす玉 掛技能も必要になります。そこでイマハシでは、ヤル気のある人を各種技能講習などに積極的に派遣しています。

  • ○本社工場

    ●工場総面積/約13,860mm(約4,200坪)●工場主要設備/ホイストクレーン13機、切断機11台、自動曲げ機10台、曲げ機8台、T-MAX2台、スパイラル曲げ機1台、スポット溶接機3台

  • ○新田道工場

    ●工場総面積/約10,296mm(約3,120坪)●工場主要設備/ホイストクレーン6機、切断機3台、自動曲げ機4台、曲げ機3台

出庫・運搬

工場で切断や曲げ加工、スポット溶接された鉄筋は建設現場ごとにまとめられ、間違いがないように工区が明記された札をかけて出荷を待ちます。工場から工事現場までの輸送もイマハシの仕事の一環。そこで当社では、輸送専用のトラック(10トン車)4台を自社保有しています。建設現場は常に工期との戦いであるため遅れは許されません。しかし、鉄筋は当社にとって大切な商品であることから、安全・確実な輸送も重要な課題。輸送担当者は、スピードと安全性という矛盾したテーマをクリアしなければならないのです。そのため、イマハシでは大型特殊運転免許を持ったベテランドライバーを配しています。

鉄筋工事会社のドライバーは、トラックの運転免許だけを持っていればいいというわけではありません。建設現場での荷降ろしに必要な小型クレーンの取り扱いもできなければならないのです。イマハシでは、ほとんどのドライバーが玉掛技能講習修了証を常に携帯しています。

組み立て

工場から運ばれてきた鉄筋は、イマハシの責任において図面通りに組み立てていきます。組み上げられた鉄筋は、やがてコンクリートの中に埋められて建物の安全性を左右する骨格となります。それだけにしっかりとした確実な仕事が求められるわけです。鉄筋工事は構造力学的に重要な仕事ですから、担当者には正しい配筋基準に沿った施工を行うための技能と知識が欠かせません。

特に、現場のリーダーとなる職長には重い責任が課せられます。資格も国家資格の鉄筋施工技能士の資格(一級)が必要です。さらに、職長には鉄筋工事の技能と知識だけでなく、部下の職人に対するリーダーシップや安全管理、また型枠工事担当者や鳶工事担当者、ゼネコンなどとの工程調整能力も求められます。このように職長は責任が重い仕事ですが、イマハシでは実力を備えた人なら年齢に関係なく職長に登用。若くても高い給与や賞与を与えています。